プログラム 13:00〜18:00

心房細動手術のコツと落とし穴
(Tips and Tricks in AF Surgery)
日本医科大学 新田 隆
心房細動手術は肺静脈隔離と心房の切開・アブレーションからなります。発作性心房細動では肺静脈隔離だけでも有効なことも多く、これはアブレーションデバイスを用いて比較的容易かつ安全に行えるようになりました。しかし、持続性や慢性心房細動では心房の切開・アブレーションが心房細動の停止に不可欠です。心房に切開線やアブレーションラインを置く場合、それが房室弁輪まで完全に達していなかったり冠状静脈が全周性にアブレーションされていないと、術後にリエントリー性心房頻拍や心房粗動など、心房細動よりもかえって自覚症状の強い不整脈が発生します。第5回ATCVSでは、まずレクチャーにて房室弁輪部と冠状静脈の心房細動手術に必要な解剖の確認ののち、適切な心房細動を行うためのコツと落とし穴を理論的かつ実践的に解説します。さらにウエットラボでは豚心を用いて実際にそのテクニックを確実に習得してもらいます。
弁膜症手術
僧帽弁輪形成術の重要性を認識する
半蔵門循環器クリニック 加瀬川 均
僧帽弁形成術における弁輪形成術は、その成否を握る重要な要素であると言われていますが、実際には非常に軽く考えられ、正しく行われていない現状があるようです。
弁を切除したり、人工腱索をつけたりするいわゆる弁形成手技にほとんどの時間をかけ、良い形になったら最後にぽんとリングをはめる、というような考えでは、うまくゆくこともありますが、かえって悪くなることもあります。リングの選択に問題があることもありますが、リングのつけかたが適切でないために逆流を生じることもあります。
人工リングにも様々なタイプがあり、その適用についても多少混乱があるようです。今回のACTVSの弁膜症セッションでは、弁輪形成術が「非常に大切である」「その基本は決してやさしくない」、という認識を持つことからスタートし、Ringannuloplastyを正しく完璧に行うことを目標に、弁輪形成を徹底的に勉強したいと思います。
冠動脈バイパス術
OPCABでのグラフト中枢側吻合を極める
金沢大学/東京医科大学 渡邊 剛
Off-pump CABGにおいて大動脈に中枢吻合を行うためにサイドクランプをかけることは脳障害,大動脈解離など重篤な合併症をきたす危険があり,可能な限り避けるべきです.現在サイドクランプをかけずに中枢吻合を行うためのデバイスが数種類使用可能になっています.大きくわけて,one shotで吻合を行う自動吻合器と吻合自体は手縫いで行う吻合補助器具とがありますが,不確実な操作や手技により思わぬ出血をきたしたり,グラフトの走行や長さが不自然になってしまったりする場合があります.第5回ATCVSでは、これらのデバイスを使用してより確実な中枢吻合を行い美しく開存性のよいグラフトとするためのコツやトラブルの際の対処法などを勉強したいと思います.またウエットラボではウシ大動脈に種々のデバイスを用いて中枢側吻合を実際に行い,それぞれのデバイスの特徴を体得し吻合テクニックの向上を目指します.

Copyright (C) 2008 ATCVS, All Rights Reserved.